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ブロックチェーン活用で、プログラマティック広告の問題を解決できるか

まだ日本でも聞きなれない言葉である「アドフラウド(Ad Fraud/広告詐欺)」は、近い将来、深刻な問題として受け止められるだろう。
広告主にとっても掲載媒体にとっても最適化されたプログラマティック広告は、サプライチェーンの複雑さゆえに不正な広告が横行しているという問題もある。
そうした問題を解決するべく検討されているブロックチェーンを使った広告配信の先進性と課題について紹介する。


進化したプログラマティック広告の光と影

テレビ・ラジオ・新聞・雑誌の4媒体に掲載する広告(マス広告)を中心にしてきた企業でも、最近では徐々にデジタル広告へシフトしている。例えば資生堂マクドナルドも年々デジタル広告に割く予算額が増えているという。

デジタルネイティブの若い世代を中心にモバイルメディアに触れる時間が増えていることが背景にある。
とはいえ、不特定多数の人にリーチする手段としてマス広告に代替できる媒体はなく、多くの企業がマス広告とデジタル広告を組み合わせた統合的なプロモーションを策定している。

ただ、トレンドに強い影響力を持つといわれるF層(20歳~34歳までの女性)が最もテレビの見ないセグメントともいわれており、マス広告だけでターゲットにリーチをするのはすでに限界に達している。
一方でデジタル広告の進化は著しい。インターネット黎明期のデジタル広告は、掲載媒体が広告主に営業して広告枠を購入してもらい、広告コンテンツをじかにサイトに貼りつけていた。

しかし、今はアドテクと呼ばれるテクノロジーにより、複数の広告主の中からオークション形式で一番条件のよい広告コンテンツを選定して表示する「プログラマティック広告(運用型広告)」が可能となった。
広告主にとってはパフォーマンスの良い広告出稿ができ、掲載媒体にとっては営業せずとも効果的にマネタイズできる仕組みが確立されている。


ウーバーの訴訟にみるデジタル広告の問題点

しかし、2017年になって進化したデジタル広告の問題点が浮き彫りとなった。その象徴的な出来事が、配車サービス大手の米ウーバー電通の子会社である英モバイル広告代理店フェッチを相手取り訴訟を起こしたことだ。
ウォールストリートジャーナル紙が報じたところによると、フェッチが架空の詐欺広告枠を購入したことで5,000万ドルの損害を受けたとウーバーは主張している。

フェッチのCEOジェームズ・コネリー氏はこの問題に関与していないとコメントしているが、この手の問題はプログラマティック広告において頻繁に発生している。
プログラマティック広告では、広告主、広告代理店、広告掲載媒体(パブリッシャー)の他にも、DSP/SSPといった広告コンテンツをさまざまな条件によって選定する広告配信プラットフォームが介在する。

プログラマティック広告のざっくりとした流れはこうだ。

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