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物流のキューピットになる!? マッチングサービスで生産性向上は実現できるのか

物流クライシスが話題になった2017年。しかし、2018年は物流業界のイノベーション元年になるかもしれない。

最新テクノロジーを駆使して、物流の生産性を向上させようとさまざまなサービスが誕生している。
果たして、物流ビジネスは今後どのように変化するのか、現状と最新テクノロジーの動向を踏まえ考察したい。


日本で立ち上がっている物流マッチングサービス

荷主と配送業のマッチングサービスとして「PickGo」というサービスがある。
配送サービスは、CBcloud株式会社が提供しており、株式会社三井住友銀行とウェルネット株式会社が決済サービスを取りまとめる。
PickGoの仕組みは、荷物を運んでほしい荷主と荷物を運びたい配送者をスマートフォンアプリなどで簡単にマッチングさせることだが、マッチング率は約98%にも及ぶ。

利用できるのは個人だけでなく、法人も対象となっており、すぐに配送をお願いしたい場合などには重宝するだろう。個人ユーザーも荷物の少ない単身の引越しや家具などの大きな買い物に便利かもしれない。
また、PickGoのもう一つの特徴は配送者に対して即日入金を可能としているところだろう。これが、配送者にサービス登録してもらうインセンティブにもなりうると考えられる。

このように、物流の効率化を図るために便利なサービスが続々と登場している。PickGo以外にも、物流の課題である積載率の低さを解消すべくリリースされているサービスもある。


行き荷物を積んでいても帰りは空、この無駄を省くには

MOVOという物流効率化サービスを提供しているのは、株式会社ハコブ(以下、ハコブ)だ。
ハコブのモチベーションの一つは、積載率50%を切るといわれる物流の非効率性を改善しつつ、季節により大きく変化する荷物量の変動にも対応することにある。それを実現しようとリリースされたのがMOVOだ。

MOVOは協力運送会社を取りまとめ、配送案件情報をシェアすることで、効率的なトラック運用を目指している。
荷物を運んでほしい納品事業者が希望納品時間帯や積荷情報を予約。その情報にもとづいて自動的にスケジューリングされる。スケジューリングが完了すると、納品事業者や配送会社に連絡が入る仕組みになっている。

さらに、ムーボスティックと呼ばれるデバイスをトラックに装着することで、場所をリアルタイムで把握したり、自動で到着時刻を記録したりすることができる。このように、自動化できる業務は自動化を進め、マッチングを効率的に進めることで、物流の大幅な効率化が実現できる可能性がある。


物流で起きているイノベーションとは

このように、物流にはさまざまなイノベーションが今後まきおこることが予想される。2017年に物流クライシスが大きな話題を呼んだが、それを解決しうるイノベーションの種は着実に育ちつつある。
物流で非常に大きいのは、IoTクラウド環境の整備にあるのではないか。

マッチングに欠かせないのは、トラックがどこにいるかという情報であり、それを一元的に管理できるシステムだ。これらは、IoTとクラウド無くして実現することはできなかっただろう。これからどちらもさらに進化して、物流の世界では当たり前のように使われるようになるだろう。

また、決済の仕組みも非常に画期的だ。即時決済ができるということは、小規模事業者や個人にとって非常に大きいだろう。
個人が自分の自動車を使ってお小遣い稼ぎに物を運ぶということもいずれ行われるかもしれない。もちろん、荷物を預ける荷主が安心できるように、Uberが取り入れているようなドライバー評価の項目を設けて、荷主がそれを参照して依頼するかどうかを判断する。
こんなことも絵空事ではなく、実現するソリューションベンダーが登場することだろう。

このように、物流と最新テクノロジーの相性は抜群といえるだろう。今後、どのようなサービスが登場するか非常に楽しみだ。


最新テクノロジーで物流の生産性はどこまで向上するか

物流業界の生産性は今後さらに伸び続けるだろう。マッチングサービスも、AIを用いてマッチング自体を自動化することで、さらに効率が上がるだろう。
Googleマップのようなサービスと連携して、AIが効率の良い配送経路を教えてくれるというのも面白いかもしれない。
また、物流でも宅配で問題になっている「受け取り」についても、宅配ボックスの活用によって解決が進むのではないだろうか。スマートロックなど優れた機能を持つものも登場しており、今後の活用が期待される。

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さらに、今後人間が物流を担う割合が一気に少なくなるかもしれない。配送車の自動運転化によって、大きな変化が起こることも予想される。

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マッチングサービスで依頼した配送車が実は自動運転車だった。こんな未来が訪れても不思議はないだろう。
マッチングサービスを含め、物流の世界におけるイノベーションに今後も注目したい。


<参考・参照元>
PickGo|軽貨物の配送に特化したマッチングサービス
荷主とドライバーのマッチングプラットフォームなど、テナントの収益最大化に向けたサービスを提供。 | CBRE
高速バス コンビニ決済 電子決済 / ウェルネット
MOVO |クラウド型物流ソリューション
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