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Fintechを活用した投資、大手企業も注目のロボットアドバイザーとは

金融とITがひとつになったFintech。近年、そんなFintechを活用した投資サービス「ロボットアドバイザー」がベンチャーから登場し、話題を呼んでいる。ここでは、ロボットアドバイザーの特徴や仕組み、実際にロボットアドバイザーを活用している企業の実例などについて紹介していこう。


金融と技術が融合したFintech

ここ数年、Fintech(フィンテック)という言葉をよく耳にするようになった。Fintechとは、Finance(金融)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語のことであり、金融の分野はもちろん、それ以外の分野においても注目を浴びている。

たとえば、“4人組”とも呼ばれているAmazon、Google、Apple、Facebook。この4社は、早い段階からITを駆使した革命的な金融サービスを次々と世に送り出しているが、これはFintechの先駆けといえる。その需要が高まった結果、今では消費者の求める早い・安い・便利の3要素を満たした金融サービスは常識的なものとなりつつあり、大手企業はもちろん、中小企業や個人事業主でもFintechを活用したサービスを展開するところが増えているという。


Fintech を活用したサービスの主な種類

Fintechを活用したサービスの主な種類としては、LINE PayPaidyのようなスマートフォンを通しての決済・送金サービス、ビットコインのようなブロックチェーンを活用した暗号通貨サービス、Amazonレンディング楽天銀行のようなオンライン融資サービス、マネーフォワードのような個人財務管理サービス、インターネットを通して資金提供者を募るクラウドファンディング、会計システムをクラウド上に設置した経営・業務支援サービス、市場動向から最適なポートフォリオを分析することができる投資支援サービスなどがあげられる。


ロボットが資産運用をサポートしてくれるロボットアドバイザー

前項において、Fintechを活用したサービスのひとつとして紹介した投資支援サービス。その代表ともいえるのが、人工知能(AI)が搭載されたロボットアドバイザーである。

ロボットアドバイザーとは、ひとりひとりの投資性向や市場動向に基づき、ロボットがポートフォリオ運用をアドバイスしてくれるというサービス。ポートフォリオ運用のアドバイスのみならず、投資信託の提案、資産の管理、メンテナンスにおいてもロボットが請け負ってくれるため、知識の乏しい投資初心者でも手軽に資産運用をはじめられる点が大きな魅力といえる。


ロボットアドバイザーはどのように使うのか

ロボットアドバイザーの使い方は、至って簡単である。価格変動リスクに伴いどれくらいのリターンを希望するかなどロボットが用意したいくつかの質問に答えると、ロボットがその質問の答えからタイプ別に資産配分を調整し、リスクの許容度に応じて最適な運用モデルを提示してくれる。その後は、口座を開設すれば手続き完了だ。


ロボットアドバイザーの投資支援サービスは企業によって異なる

現在、ロボットアドバイザーを活用した投資支援サービスには、大手金融企業や大手ネット証券が多数参入している。

まず、老舗ネット証券のひとつである松井証券。松井証券のロボットアドバイザー「投信工房」は、8つの質問に答えるだけで約90銘柄の中から最適なポートフォリオ運用を提案してもらえる。提案や購入に伴う手数料が無料で、信託報酬などの費用も0.392%未満であるのが特徴である。

次に、楽天証券の「楽ラップ」。楽ラップでは約15の質問によって15銘柄の中から投資信託の組み合わせを提案してもらえる。投資一任契約を結ぶため、運用まで一括してロボットに一任できるのが特徴である。提案料が無料な上に、料金体系を年率0.540~0.702%の固定報酬型と年率0.432~0.594%の成功報酬型の2種類の中から選べるのもメリットといえる。

このほかにも、ロボットアドバイザーを活用した投資支援サービスは、ウェルスナビ、FBI証券、三菱UFJ国際投信、みずほ銀行、大和投資信託、マネックス証券など、様々な企業から展開されている。利用の際には、ロボットのシステムや知能レベル、手数料やアフターフォローなどから企業同士を比較し、少しでも利便性の高いところを選ぶと良いだろう。


ロボットアドバイザーの登場で投資のイメージが変わる

これまで、“投資=富裕層”というイメージが定着していたが、ロボットアドバイザーの登場によって、そのイメージは変わりつつある。ロボットアドバイザーには、手数料が安い、知識が必要ない、投資預かり金の下限額が低いなどのメリットがあり、実際にロボットアドバイザーが広まってからは投資をはじめる若者も増えたという。

リーマンショック以降、重要性が高まりつつある投資の世界。Fintechによって生まれたロボットアドバイザーという新しい投資支援サービスは、これから益々消費者の資産・年金運用のニーズを向上させていくだろう。


<参考・参照元>
低コストの理由 | 投信工房 | 松井証券
楽ラップ:ロボ・アドバイザー | 楽天証券

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