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外国の人々は日本人の「働き過ぎ」をどう見ているのか?

「忙しい」「時間がない」が口癖の日本人は数多いだろう。しかし、本当に忙しいのか?そんなに時間がないのだろうか?よくよく突き詰めていくと、果たしてそうだろうかと疑問に思う。業務上で無駄な時間が多いと感じるのである。そして、日本人の性格上、せっかちであったりこまめに動くことが好きであることが原因だったりするのだ。

日本人はとにかくよく働く。どうすれば世界各国のように短時間労働で高い生産性を保つことができるのか、日本はそれに追いついていけるのを考えていきたい。

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働き過ぎて休みを取れない日本人

日本の平均残業時間は、月に約47時間であるという統計が出ている。単純計算すると、土日を除くと毎日2時間以上は残業しており、1日の平均労働時間が10時間だという計算になる。当たり前のことだが、1日は24時間しかない。そのうちの10時間を労働に投資するとなると、どれだけ日本人が働いているのか想像するのは容易なはずだ。

そして、効率が悪い日本人は、終業時間にきっちり仕事を終わらせない。そのまま残業タイムへと突入するのである。さらに、日本人の有給休暇の消化率は60%で世界ワースト2位というのだから驚きだ。日本人の美徳といえるのかは分からないが、日本人はどこかでまとまった休暇を取ることを申し訳ないと感じている節がある。自分が休むと他の人に迷惑がかかると思っているからだ。

有休は労働者にとって行使する権利があり、使うことは当たり前のはずなのだが、そこに申し訳なさを感じてしまうのは根っからの悪しき風習とでもいうべきだろうか。「他人に迷惑をかけられない」、「上司が休んでいないのに自分が休むのはちょっと」など、効率悪くプライベートの時間すらないと嘆きながら働き続けるのが典型的日本人の働き方なのである。もちろん勤勉な姿勢を全否定するつもりはないが、そろそろワークスタイルについて考え直さなければいけないフェーズにきているのは確かではないだろうか。


外国人が見る日本人の働き方

日本在住の外国人に日本人の働き方について聞いてみると、「働きすぎ」「世界一非効率的だ」「時間を有効に使うべきだ」などの声が多く聞かれる。ここで、ヨーロッパと日本の比較をしてみたい。

フランスの雇用契約では、1日7時間労働が基本で、平均4日だけ1時間の残業がある計算結果が出ている。なお、フランス人の月平均労働時間は約156時間で、日本と比較すると、平均労働時間だけで月44時間以上の差があることになる。
また、帰りの電車で仕事疲れのために寝ている日本人が信じられないらしいという意見も上がっている。フランスやオランダでは、コンディションが大事とのことで、もしも前日の仕事が遅くまであったとしても、次の出社時間まで11時間のインターバルをあけねばならないというルールがあるそうだ。

ヨーロッパでは、終電で帰るというような人は仕事ができない人間とみなされる。時間内にやるべきことができないイコール仕事ができない人間なのでは?ということだ。ただ会社に長くいればいいというわけではないのである。


日本人はヨーロッパの働き方を知るべきである

正社員」という概念がないヨーロッパ。労働時間を指標にしているため、給料は平等であるらしい。だからこそ、正社員もアルバイトも関係ない。また、男女にも差はなく、能力に対して給料は支払われるのだ。日本との根本的な違いはこういったところにあるのかもしれない。

日本ではなぜ正社員になることがすべてのように扱われているのだろうか。アルバイトやパートタイマーはフリーターに分類され、派遣社員というものがその中間に存在し、さらには紹介予定派遣という雇用もあり、ゆくゆくは正社員になどと契約形態の細分化があまりにも激しい。
大学を卒業して正社員として雇用されることが正規の道筋とされていることに対して、疑問を抱いても良いだろう。

また、日本はどうしてもやむにやまれない事情がないと有休がとれない雰囲気がある。だが、ヨーロッパでは趣味、休暇、勉強、ダブルワークのために有休をとりたい、労働時間の変更をしたいといった個人の考え方、価値観が尊重されているのである。
とはいえ、日本で海外のワークスタイルを即座に取り入れることは難しい。まずは、今の「当たり前」に対して疑問を持つことが必要であり、考え方から見直していくことが求められるだろう。


今後の日本人の働き方の課題

人生においての「幸せ」とは何だろうか。それこそ日本も外国も関係がない。これは個人の価値観の問題である。「仕事」と答える人もいれば、「健康」と答える人もいるだろう。家族と過ごす時間、趣味に没頭する時間などその答えに正解はない。
日本人がいかに勤勉かという熱弁をしたが、悪いところだけでは決してないのだ。とても良いところもある。例えば、「日本のサービスは世界一」である。日本人の根本的な精神、価値観、几帳面さ、きめ細やかさは世界中でも類を見ないのではないだろうか。

では、それでも「働きすぎ」といわれる日本人はどうしていくべきか。まず、己の職務を明確にすることが重要だろう。しっかりとスケジュールを立てて仕事をするのだ。どのくらいの時間のなかで何をするか。いつまでにどこまで終わらせておくのが目安かなどの目標を立てるのでもいい。職務がはっきりすれば、おのずと月曜から金曜までのやるべき仕事が大まかにでも見えてくる。

もちろん、上司から突然急ぎの仕事を任されたり突然の訪問客などがあったりと仕事に遅れが生じることもあるだろう。しかし、物事の優先順位がはっきりしている人はやはり仕事がスムーズに進んでいくことも確かなのである。仕事は人生のすべてではない。人生を生きていく為に必要な対価を得るためのものだ。海外の企業にもっと目を向けいいとこ取りをしていこうではないか。
そこで日本人の勤勉さを発揮することができればと切に願う。


<参考・参照元>
日本はGDP27位。外国人が「日本人の働き方は世界一非効率」と意見 - まぐまぐニュース!
外国人と日本人の”仕事量”と“忙しい”の違いと、これからの働き方を考察 | セカイコネクト
日本人は仕事ができない!? 「働きすぎ」から見えてくる日本とヨーロッパの労働環境の違い | 20代の”はたらき”データベース『キャリアコンパス』- by DODA –

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