CAREER

キャリア

ITセキュリティ人材が世界的に不足。今、アメリカで稼げるセキュリティ人材はコレだ!

アメリカでITセキュリティ人材のニーズが高まっている。サイバーセキュリティの脅威が世界的に増す中、セキュリティ人材の不足が深刻化し、総じてセキュリティ人材の給与も高騰している。
現在のアメリカで最も稼げるセキュリティ人材は何か、具体的にどのくらい稼いでいるのか、最新の情報を紹介する。日本でのセキュリティ人材のこれからのトレンドが読めるかもしれない。


最も稼げるITセキュリティ人材は?

最初に結論を書いてしまうと、現在のアメリカで最も稼げるITセキュリティ人材はアプリケーション・セキュリティ・エンジニアである。

アメリカのIT系人材会社MONDOがまとめたデータによると、MONDOにポスティングされたアプリケーション・セキュリティ・エンジニアの給与レンジは10万ドル(2018年1月31日現在日本円にして約1,088万円)から21万ドル(2018年1月31日現在日本円にして約2,285万円)で、シニアレベルでは22万ドル(2018年1月31日現在日本円にして約2,394万円)を超えるケースもあるという。

アプリケーションをAzureやAWSといった外部のインフラで開発するケースが増える中、アプリケーションをハッカーの攻撃から守り、安全な運用を確保するアプリケーション・セキュリティ・エンジニアの求人ニーズが急増している。
インフラやシステムの知識に加え、アプリケーションの運用に際しての個人情報保護やコンプライアンス遵守の知識も要求され、求められるスキルセットは幅広く、高い。人材の不足感は未だ続いており、今後も高い給与水準が期待できるだろう。


ネットワーク系も高給を取れる

ネットワーク系の仕事も高給だ。
ネットワーク・セキュリティ・アナリストの給与レンジも9万ドル(2018年1月31日現在日本円にして約979万円)から15万ドル(2018年1月31日現在日本円にして約1,632万円)と高値で推移している。
企業のネットワークや情報システム全体の安全性を分析し、問題点などを抽出するのが主な仕事だが、企業に対するサイバー攻撃が増え続ける中、求人ニーズは日増しに高まっている。

情報システムセキュリティマネージャーも稼げるポジションだ。
CIO、CISOなどを除いた 情報システムセキュリティマネージャーの給与レンジは12万ドル(約1,320万円)から18万ドル(約2,034万円)で、マネジメントレベルに近いほど高くなっている。

サイバーセキュリティアナリストも給与が高い。
給与レンジは9万ドル(2018年1月31日現在日本円にして約979万円)から18万5千ドル(2018年1月31日現在日本円にして2,013万円)と高値で推移している。サイバーセキュリティアナリストの仕事の中心はマルウェアやDOSなどのサイバー攻撃から会社を守る事で、求人ニーズは日増しに高まっている。


求人ニーズが高まるペネトレーションテスターとは?

ちょっと変わった仕事としてペネトレーションテスターがある。

ペネトレーションテスターとは、企業のネットワークや情報システムに対して行われる可能性があるサイバー攻撃を想定し、実際に外部から攻撃してテストする人材だ。想定されるあらゆる攻撃を実際に試す事でネットワークや情報システムの安全性を確保するわけだ。
MONDOは、ペネトレーションテスターを、2017年度のアメリカで最も求人ニーズがあるITセキュリティのポジションとしている。

今後日本でも求人ニーズが増えると予想されるペネトレーションテスターの給与だが、現時点では8万ドル(2018年1月31日現在日本円にして約870万円)から13万ドル(2018年1月31日現在日本円にして1,415万円)のレンジとなっている。
MONDOが指摘するようにペネトレーションテスターの求人ニーズは高く、給与の相場は今後上昇する事は間違いないだろう。

情報システムエンジニアも高給が稼げる。
情報システムマネージャーの下で働くケースが多い情報システムエンジニアだが、給与レンジは情報システムマネージャーよりやや低い程度の9万ドル(2018年1月31日現在日本円にして約979万円)から15万ドル(2018年1月31日現在日本円にして約1,632万円)となっている。
情報システムエンジニアのタスクはセキュリティテストなどを実施して企業のネットワークや情報システムの安全性を確保する事だ。いわば企業の情報システムの安全性確保の実行役だが、人材不足の傾向から、給与の相場が高値で推移する事が期待できる。


ITセキュリティ系の仕事は軒並み稼げる

いずれにせよ、現在のアメリカにおいて、ITセキュリティ系の仕事は軒並み稼げる事は間違いないだろう。

治安が悪化すると警備員へのニーズが高まるのと同様に、ネットインフラや情報システムのセキュリティが脅かされてくるとITセキュリティ系の人材へのニーズが高まる。日々新たに生まれるランサムウェア、不正侵入などのサイバー攻撃、情報流出・漏洩など、悲しい事にネットインフラの治安はどんどん悪化している。
それに対応する形でITセキュリティ系の人材へのニーズが拡大し、給与相場も上昇してゆくだろう。

最後に、情報セキュリティに関する企業の最高責任者であるCISOの給与レンジを紹介しておこう。

アメリカの転職支援サイトのサイバーディグリーがまとめた数字では、アメリカのCISOの平均給与額は131,322ドル(2018年1月31日現在日本円にして約1,428万円)で、最高239,307ドル(2018年1月31日現在日本円にして約2,604万円)だった。これを高いと見るか安いと見るかは人によるだろうが、アメリカのCEOが受け取る給与の相場と比較するに、やや過小評価されている感を覚える(なお、以上の金額にはストックオプションなどのインセンティブは含まれていない。アメリカのベンチャー企業などでは、Cクラスの人材に対してはストックオプションを供与するケースが多い)。

CISOの給与相場も、他のITセキュリティ系の仕事の給与相場と同様に、今後相応に上昇してゆく可能性が高いだろう。
もっとも、CISOの給与が青天井に上昇するような事態が来ることは、色々な意味において避けなければならないというのは無論ではあるが。


<参考・参照元>
6 Highest-Paid Cybersecurity Jobs | Mondo: Tech & IT Staffing
How to Become a Chief Information Security Officer (CISO)

あわせて読みたい記事!