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ビッグデータの時代に不可欠!パーソナルデータの活用方法とは。

ビッグデータの活用に欠かせないのがパーソナルデータだ。

パーソナルデータは、氏名や年齢などの属性情報だけでなく、さまざまな生命・身体関係や、財産、交友関係なども含む。これらのデータの活用がさらに進めば、ビッグデータを活用したサービスや社会的な仕組みが誕生して私たちの生活を大きく変えるだろう。

そこで、まずはパーソナルデータの取り扱いに関する議論についてひも解いていきたい。


止まらないパーソナルデータの利用

スマートフォンの普及や便利なアプリケーションの利用することで増え続けるのがパーソナルデータだ。いわゆる属性情報だけでなく、ユーザーのWeb上での行動、日常生活における移動情報なども蓄積されつつある。

このような将来を見据えていたのか、このパーソナルデータの活用については、2011年の世界経済フォーラムで議論されている。
そのなかで、「パーソナルデータは、インターネットにおける新しい石油であり、デジタル世界における新たな通過である」との提言もある。7年以上前から、このようなビジョンが提示されていたことに驚きであるが、さらにパーソナルデータを活用した新しいサービスが提供されることについて予測されていることにも先見の明を感じざるをえない。

代表的であるのは、この頃からアマゾンなどで注目されつつあったレコメンデーションエンジンなどがあるだろう。
このように、パーソナルデータの利活用は、インターネット上だけでなく、私たちの生活そのものを変えた。一方で、パーソナルデータの利活用によって、当初想定されていないことが発生する可能性もあり、プライバシー保護の観点からもその取り扱いには十分注意が必要といえるだろう。


そもそもパーソナルデータの定義とは

パーソナルデータというと、性別や年齢、住所などの属性情報を思い浮かべる人が多いかもしれない。しかし、パーソナルデータはこれだけにとどまらない。
平成26年度情報白書では、他にも大きくわけて4つのタイプがあると提示している。

・生命・身体関係情報
・履歴関係情報
・財産関係情報
・交友関係情報

生命・身体関係情報とは、身長、体重、病歴以外にも指紋などの生体情報が含まれる。
今後、セキュリティでこの生体認証の普及が広く進むことが予想され、これらの情報の取り扱いは重要性が極めて高いといえるだろう。万が一、漏洩したとなれば、セキュリティ面で大きな問題となることが考えられる。

また、履歴関係には、位置情報や商品の購買履歴などがある。位置情報については、最悪の場合、ストーカーなどの犯罪被害にも絡んでくるので、これも取り扱いに気をつける必要がある。

財産関係情報もセンシティブな情報だ。銀行口座、クレジットカードに関わるインターネットサービスのID、パスワードが漏洩すると、その人の財産が盗まれるリスクなども想定される。

交友関係もSNSなどでオープンにされていることがほとんどだが、これも重要なパーソナルデータの一つだ。この関係によって、今後ソーシャルスコアなどが決められる可能性もある。ある意味、お金と同じくらい重要なものとなるかもしれない。

このように、パーソナルデータは、個人に関わる重要な情報であることが改めて認識できたのではないか。
より便利なサービスを生む資産になりうる一方で、その取り扱いにミスが発生すれば、その個人に大きな影響が出ることも考えておかねばならない。


パーソナルデータに対する国の対応と国民の意識

情報白書では、国民がパーソナルデータを提供しても良いと考えている相手方についても調査している。その結果も非常に興味深い部分がある。
国や地方自治体、公共性が高い病院や教育機関、インフラや交通サービスを提供している民間企業に対しては70%以上の人がパーソナルデータの提供に応じるという結果が出ている一方で、金融機関を含めそれ以外の組織には「どんな場合でも提供したくない」と回答する人が3分の1以上存在する。

データをベースにした新たなビジネスを提供しようとIT企業などではさまざまなサービスが生み出されようとしているが、サービス利用者になりうる人との意識の乖離はまだまだあるようだ。
今後、サービス提供者とユーザーの間でどれだけの信頼関係が生み出せるかがキーポイントとなるのではないだろうか。


ビッグデータ時代にパーソナルデータの活用は必要不可欠

ビッグデータの時代に欠かせないパーソナルデータ。この活用進めるためには、まだハードルがあるのも事実だ。
しかし、信頼関係が構築され、プライバシー保護を実現しつつパーソナルデータをやり取りするようなプラットフォームが創出されれば、データの活用が進み、日本からも世界を代表するようなIT企業などがどんどん出てくることだろう。

そして、データの存在が社会を大きく変えるのではないだろうか。中国で普及が進んでいる「芝麻(ジーマ)信用」のような仕組みが、私たちの生活に根付いてくる可能性も考えられる。
パーソナルデータの活用はまだまだこれから本格化していく。そんな時代にどのように生きれば良いか、今から考えておいても遅くはないだろう。


<参考・参照元>
総務省|平成26年版 情報通信白書|パーソナルデータの利用流通の円滑化
総務省|平成28年版 情報通信白書|パーソナルデータに関する国内外の動向
第3節 パーソナルデータの利用流通の円滑化 - 総務省
スマートフォンの普及とICT利活用 - 総務省
【キャッシュレス社会】芝麻信用(読み方はジーマ信用)とは?杭州では信用を使ってお金を節約できる! | GloTech Trends

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