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もう学校の雑務に追われない!校務用クラウドが変える教育の質、教師の働き方とは

民間企業で取り上げることの多かった働き方改革だが、教師にとっても深刻な問題だ。

社会が急激に変容していくなか、学校の抱える問題は複雑化・困難化し、教員の負担は重くなるばかりである。教員のブラック労働を阻止し、教育の質を高めるべく、自治体が取り組むのが校務用クラウドの導入だ。


悩める教育方針、迫る教育改革……、校務に追われる教師

教師の主な役割である授業は、今やほんの一部だ。思春期の難しい時期の子供への生活指導、放課後や土日を使って行う部活動や、保護者対応、連絡帳・学級通信作成など、教師の仕事は多岐に渡る。

さらに、新学習指導要領の改訂を控え、今までに経験のない教え方をしなければならない局面にある。

教員勤務実態調査(平成28年度)の集計(速報値)によると、教師の1週間の労働時間は、小学校は55~60時間未満、中学校は60~65時間未満の割合が一番大きく、過労死ライン・月240時間労働に達するかというほどの深刻な状況だ。

この結果を受けて文部科学省では、「学校における働き方改革に係る緊急提言」を取りまとめ、「統合型校務支援システムの導入促進」を明記した。
いくつかの自治体では、校務効率化のために校務用クラウドの導入が始まっている。


「Microsoft 365 Education」で校務の効率化を図る熊本市

熊本市は、マイクロソフトと提携し、市職員と教職員合わせて12,500人の働き方改革「クラウドソリューションを活用した働き方改革基盤構築プロジェクト」に着手した。

このプロジェクトが始まるきっかけは、2016年4月に発生した熊本地震だ。地震直後は約300の避難所に11万人が避難しており、交通網が遮断されている状況だった。


当時マイクロソフトは、熊本市にクラウドサービス「Office 365」とデバイス「Surface」を提供するとともに、東日本大震災で同社と支援活動にあたったNPO法人の復興に関するノウハウを提供した。

このインフラを利用して、「くまもとRねっと」を構築し、パートナー企業と連携して、避難所と、物資拠点、市役所との連携を密にすることができた。くまもとRねっとを使うことによって、普段も運用でき、さらに災害時でも同じように使えるクラウドの有用性を実感したのだ。
こうしたこともあり、これまで以上に災害に強いシステムを作るとともに、市職員・教職員の満足度を上げ、復興につなげることを目指し、行政・教育両面からICTを整備するべく今回のプロジェクトを立ち上げることとなった。

教育現場に対する取り組みとして実施されたのが、「Microsoft 365 Education」の導入だ。導入に際し、市内小中学校・全160校、約45,000人の教職員に対し、Windows10搭載デバイスを配布した。

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