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睡眠負債を解消せよ!どの睡眠改善アプリが役立つのか

「睡眠負債」というキーワードが大きな話題を呼んだ2017年。2018年は、睡眠負債を返済する一年にできるだろうか。
寝具メーカーやIT企業が「睡眠改善アプリ」を提供している。自分の睡眠の状態を記録することで、睡眠時間だけでなく質もわかるようになるのだ。

このようなアプリは、睡眠改善に一役買いそうだが、果たして効果はあるのだろうか。


睡眠負債が深刻な国は?

2017年、日本で大きな話題を呼んだ睡眠負債。そもそも、なぜ睡眠負債が注目されるようになったか。それは、日本にはまさに図星とも言える現状があったからだ。
厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、睡眠時間が6時間以下の人は、2008年に3割未満だったが2015年には約4割まで上昇している。特に、30~50代の割合が高く、ビジネスマンの多くが睡眠負債に悩ませられている可能性が高い。

しかし、なぜ日本は睡眠負債に悩まされるようになったのか。主に2つの要因があると考えられる。

1つ目は、「寝ないことが偉い」という信仰だ。職場にいけば、睡眠不足自慢をする上司や同僚を目にすることがあるかもしれないが、寝ないで頑張ることが尊ばれる風潮がある。試験勉強前の一夜漬け、プロジェクト締め切り間際の徹夜、こういったことが寝る間を惜しんで努力したと捉えられ、ある種、称賛されてしまう傾向が日本にはあるのではないだろうか。

2つ目は、時間を問わずスマートフォンなどで情報を受け取ったり、娯楽を楽しんだりできるようになったことが考えられる。2008年から2015年は、まさにスマートフォンが普及する時期と一致する。スマートフォンで娯楽を楽しむだけでなく、仕事のメールやチャットなども届いて、就業時間外でも仕事に向き合っているケースもあるのではないだろうか。

このように、日本には睡眠負債を抱えるに十分な条件がそろっているといえる。


睡眠負債にもたらす悪影響

それでは、睡眠負債がもたらす影響にはどのようなことが考えられるか。それは、あなたが寝不足になった状況を考えるとイメージできるはずだ。

睡眠不足でそのまま仕事を行ったとき、どうにも頭が働かないという感覚があるだろう。眠いせいか作業に集中できず、さらに溜まっているToDoリストもまったくはかどらない。作業に集中できないばかりか、タスクに手をつけること自体、億劫になっている。
そうした1日は、おそらく十分な睡眠時間をとった日よりも仕事をこなす量が減っているのではないか。

このように、睡眠不足による悪影響は主に2つあると考えられる。集中力の低下と生産性の低下だ。
この状況に日本人の4割は慢性的に陥っているというなら、実に恐ろしいことだ。働き方改革の前に、睡眠改革が必要かもしれない。


続々と登場する睡眠改善アプリ

日本人が抱える睡眠不足を少しでも解消しようと、最近では「睡眠改善アプリ」というものが登場しているが、そのアプローチはさまざまだ。
一体どのような睡眠改善アプリがあるのだろうか。

寝具メーカーとして有名な株式会社エアウィーヴ。このエアウィーヴは「睡眠計測アプリ」を提供している。
枕元にスマートフォンを置くと、眠りの深さや目覚めた回数、睡眠効率などを計測し、ユーザーの状態に基づきベストなタイミングでアラームを鳴らす(スマートアラーム)、というものだ。
寝具の効果をよりいっそう引き出すため、アプリでもユーザーの睡眠をサポートする。

睡眠中のいびきを記録して、睡眠の状態を計測するアプリも登場している。その一つが、「いびきラボ」。このいびき対策アプリは、睡眠中にレコーダーを起動していびきを録音するというものである。
もちろん、ただ録音するだけでなく、いびきをしたタイミングがわかるようになっている。
自分のいびきがどうなっているのかを知ることは通常、困難だ。しかし、このようなアプリを使って計測することで、いびきの有無や回数と普段の生活がどのように関係しているかの判断が可能となり、睡眠の改善につながる。

また、ウェアラブルデバイスで睡眠を改善しようという流れもある。ドコモ・ヘルスケア株式会社が開発しているムーヴバンド3は、装着していると一日の活動量だけでなく、睡眠の状態も計測できる。
睡眠が深い状態にあるのか、浅い状態にあるのか、ウェアラブルデバイスで記録して、スマートフォンアプリ「WM(わたしムーヴ)アプリ」にその情報を自動転送してくれる。
これにより、継続的に睡眠の状態を確認して、睡眠に異常がみられるときもすぐにわかるようになっているのだ。

このように、日本人の睡眠を改善すべく、便利なアプリケーションは続々と登場している。


睡眠改善アプリは睡眠負債を返済できるか

2017年に注目された睡眠負債。それを解決するために登場した睡眠改善アプリ。この流れを受け、2018年は日本人の睡眠が改善されるのだろうか。

筆者の予想では、睡眠について大きく二極化が進み「睡眠格差」が生まれるのではないかと考えている。睡眠に対する意識が低い人は引き続き睡眠負債に悩まされる一方で、睡眠に対しての意識が高い人は、アプリや自分にマッチした寝具を駆使して、より効果的な睡眠をとるようになるだろう。

どんなに便利なツールが登場しても、それを使うかどうかの判断を行うのは人間だ。
大事なのは、睡眠不足がどれだけ健康に影響を及ぼし、私たちの生活の質に影響を与えているかを知ることではないだろうか。


<参考・参照元>
NHKスペシャル 睡眠負債が危ない
The Quality Sleepのエアウィーヴが睡眠計測アプリをお届けします|ニュース&トピックス&PICKUP|睡眠の質を高めるマットレスパッド「エアウィーヴ」
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