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VRとAIスピーカーの融合で、新たなECのあり方を作るのか

店舗やECで買い物をするのが当たり前の時代から、VRで買い物をする時代へ。
そんなことが、数年後に実現するかもしれない。2017年に発売され、注目を集めているAIスピーカーは、そんなVRによるショッピングをより充実したものにする可能性をはらんでいる。
また、2020年をめどに実用化が進められている5G通信も追い風となっている。


VRでショッピング、そんな時代は遠くない

ショッピングといえば、インターネットや実店舗へ足を運ぶもの。そう考えている方が多いかもしれない。
実際、Amazonで書籍を購入したり、ショッピングセンターで家族と買い物をしたりすることも多いだろう。

しかし、VRの普及により、この当たり前が大きく変わるかもしれない。
現在でも、VRを活用して、顧客の価値体験を増大させようという動きはあるが、今後は、実店舗やインターネットではなく、VRがショッピングの主戦場となるかもしれない。

VRショッピングのメリットは、実店舗とインターネットの良いところを取り入れる可能性があることだ。
実店舗に訪れているかのようにショッピングを体験することができ、かといって実店舗のように物理的な制約もないので、ECのように在庫の問題など気にする必要もないかもしれない。

さらに、VRショッピング普及には、今話題のAIスピーカーも関わる可能性がある。
ショッピングをしている最中に、何かわからないことがあれば、AI機能を持つスピーカーに話しかけることで、即座に疑問に答えてもらえる。実店舗の店員に聞くのに比べても、心理的な負担は軽く、顧客にとってもショッピングがより充実するかもしれない。

このAIスピーカー、2017年からAmazon、Google、LINEが販売を開始。各社で今後激しい競争を繰り広げることが予想される。


AIスピーカーの現状

そもそも、AIスピーカーは、音声をベースに、デバイスのやり取りをするのが特徴である。
これが、パソコンやスマートフォンと大きく異なる点だ。キーボードやディスプレイを介してではなく、音声がベースとなることで、現在では想像もできないような使われ方が展開していくかもしれない。

AIスピーカーを販売する3社の状況は、Amazonの「Amazon echo」が最有力といわれている。音声アシストサービス「Alexa」を搭載して、数多くのサービスを連携している。アメリカでは、ECサイトのAmazonと連携して、商品を購入することも可能だ。

また、Googleの「Google Home」は日本語認識力でAmazonを上回っていると予想されている。Androidのアシスト機能で、日本語のデータベースが充実。これにより、ユーザビリティがAmazonより良いのではないかという見方もある。

一方、LINEは、メッセンジャーアプリで培ったコミュニケーション性で勝負しようとしている。しかし、他者に比べると、その方向性がイマイチ見えてこないのが現状だ。


VRはショッピングにAIスピーカーはどう活用されているか

このように、2017年はAIスピーカー元年となり、2018年以降はこのAIスピーカーにどのようなサービスが追加され、その価値が高まるか注目の年になるかもしれない。

また、AIスピーカーがこのまま進化していけば、VRショッピングのガイドはAIが行うことになるかもしれない。

そのとき、デバイスは現在のようなスピーカータイプではなく、VRのヘッドマウントディスプレイの一部に組み込まれるかもしれない。また、AIスピーカーで培った技術が、今後VRと融合しているかもしれない。

近年のAIの進化を見ると、その可能性は大いにあると思える。
文字や画像については、かなり正確に処理できるようになりつつあるので、あとは音声がどうなるかという所に差し掛かっているが、これもAIスピーカーの登場で、音声処理能力の進化のスピードが一気に跳ね上がるかもしれない。


5G通信の実現で整いつつあるVR利用環境

あとは、VR側の環境が整うかどうかだ。
日本では、2020年をめどに、5G通信の実現をもくろんでいる。5Gが通信規格になれば、VRはより身近なものとして利用できるようになる。
そうすると、今は夢物語のようなVRショッピングも可能となるのではないか。

VRを用いることで、ショッピングに対して、物理的な距離の概念がなくなる。
こうなると、遠方にいる友人と、VRを通じてショッピングを楽しむことができるだろう。特に、女性にとっては、普段なかなか会うことができない友人とショッピングができるのは、うれしいのではないだろうか。

また、友人ではなく、AIが友人代わりに一緒に買い物に付き合ってくれるかもしれない。
VRの中だと、目の前にいるのが、人なのかAIなのか判断がつかなくなるだろうが、VRが進歩することで、このような境目がどんどん曖昧となるのだろう。そして、これがショッピングだけでなく、日常生活のさまざまな場面で当たり前となるかもしれない。

もともと、実店舗で行うのが当たり前だったショッピング。これが、ECで行われるようになり、次はVRで行う。
物を買うという私たちの習慣は、今後数年でまた大きな進化を起こすだろう。

あなたの奥さんがヘッドマウントディスプレイをつけてショッピングを楽しんでいる、そんな未来は、そう遠くないかもしれない。


<参考・参照元>
VRはビジネスを生み出せるのか 伊勢丹新宿店×Dentsu VR Plusが描く百貨店の未来 - 日経トレンディネット
アマゾンのAIスピーカーが最強といえるワケ | スマホ・ガジェット | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
次世代移動通信「5G」って何? 2020年の暮らしはどう変わる? - 価格.comマガジン
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