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G20でもビットコインの規制が始まる!? 2018年は仮想通貨にとって試練の年になるのか

2017年大きく価格が上昇したビットコイン。しかし、2018年に入ってからは大幅に下落している。
背景には、ビットコインに対する規制などの動きがあり、2018年はビットコインにとって試練の一年となりそうだ。さらに、仮想通貨投資の世界シェアNo.1の日本でも異変が起きている。


G20で規制を検討。ビットコインに注がれる厳しい視線の背景とは

2017年、大きな注目を集めたビットコイン。その価格変動に世界の投資家が一喜一憂した。
しかし、今年2018年はそのビットコインに対して厳しい視線が注がれている。2017年は中国でビットコイン取引が禁止になったが、それに続く動きが2018年は続々と起こるかもしれない。

その大きな動きの一つとして、フランス、ドイツが挙げられる。
両国は、2018年3月に開催されるG20において、ビットコインの規制案を共同で提案することを表明した。背景にあるのは、ビットコインがテロ資金の温床になっているのではないかという懸念と価格変動の大きさによって及ぼされる可能性のある金融システムの不安定性だ。

ビットコインが規制されるということは、それ以外のアルトコインにも影響が出てくるだろう。
ユーロの加盟国では、2018年にエストニアがICOを行って、仮想通貨の発行を予定している。今回のフランス、ドイツの提案はこのような動きを牽制する意味合いもあるかもしれない。


中国に続き韓国もビットコインの利用を停止へ

アジアでは、2017年に中国がビットコインの利用を停止して大きな話題になった。そして、2018年に入ってからは韓国が取引停止を検討していると報道が出ている。
仮想通貨取引が活発だった韓国がこのような対応を取ることに、ビットコインの価格も下落。大きな衝撃となっている。
韓国では、取引所がハッキングされるなどトラブルが続いていた。この状況に、政府当局も我慢の限界を超えたのだろう。
韓国の中央銀行である韓国銀行の李柱烈(イ・ジュヨル)総裁は「仮想通貨は法的通貨ではない。現時点では法的通貨として使用されていない」と述べている。
また、中央銀行が仮想通貨を発行する可能性についても言及しており、将来「クリプトウォン」が流通する市場環境を整える狙いもあると思われる。


2018年に入ってから価格が大きく下落したビットコイン

2018年に入ってから、ビットコインの価格が大きく変動している。
1月初旬には、1ビットコイン=200万円を突破したものの、その後下落が続いていた。そして、韓国の取引所閉鎖のニュースが報道されると1ビットコイン=110万円ほどまで大きく下落。その後、年初の価格水準まで戻る気配がない。

また、今後もビットコインに対する規制を設ける国が出てくることも予想される。2017年のハードフォーク問題や中国のビットコイン取り扱い中止など、ビットコインの価格はネガティブなニュースに対しては連動しやすい。
投資家は、今後ビットコイン関連のニュースにはより敏感になる必要があるだろう。


法整備を進めた日本の動向は?

一方、世界中がビットコインに対する規制を進める中、日本は仮想通貨の取引が活発化している。
2017年4月に改正資金決済法で、仮想通貨の法的な位置付け、取引所を登録制にすることを定めた。仮想通貨が健全に流通する環境を整え、世界でもっとも仮想通貨が取引される国となった。

許認可を受けた取引所は2018年1月26日時点で16を数え、競争が起きつつある。また、企業や団体が独自の仮想通貨を発行するICOのコンサルティングを行う企業も登場している。
仮想通貨を呼び水に、国内の投資を活発にするだけでなく、世界中から資金を呼び込みたいという狙いがうかがえる。
ただ、問題が全くないわけではない。2018年1月に発生した仮想通貨取引所・コインチェックからの資金流出事件は、社会に大きなインパクトを与えている。
今後、日本における仮想通貨の規制にも影響が出る可能性は否定できない。


ビットコインはデジタルゴールドになれるのか

ビットコインはデジタルゴールドになる。そんな声も一時は上がっていた。そして、2017年末の値上がりは、それを予感させるような出来事でもあった。
しかし、物事はそう簡単に進まない。ビットコインをはじめ、仮想通貨に対して、今までにない逆風が吹こうとしている。
デジタルゴールドになれるかどうか、2018年は正念場の1年となるだろう。

そんな中、ビットコインの将来の鍵を握っているのは日本かもしれない。
現状抱えている課題を解決し、ビットコインなど仮想通貨を健全に運用するモデルケースを作ることができれば、その価値は保たれるだけでなく、大きく上がる可能性も秘めている。金融の世界で欧米から遅れをとっている日本にとっても、巻き返しのチャンスとなるはずだ。
かつて黄金の国と言われた日本、デジタルの世界でも黄金の国になることはできるだろうか。その動向に今後も注目したい。


<参考・参照元>
仮想通貨 国際規制の動き 独仏、G20で提案へ 金融システムに懸念(写真=AP) :日本経済新聞
“仮想通貨天国”脱出の準備 中国、規制強化で取引完全コントロール (1/3ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)
韓国銀行総裁、ビットコインは通貨として認めるのは難しい|CoinChoice
『デジタル・ゴールド--ビットコイン、その知られざる物語』ナサニエル・ポッパー (著) / 土方奈美 (翻訳)(日本経済新聞出版社)

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