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あなたの仕事は大丈夫か?第4次産業革命の到来でなくなる仕事、生き残る仕事

AIIoTビッグデータなどの新技術が引き起こしている現在の第4次産業革命。様々な業界や領域においてオートメーション化が進み、多くの仕事がAIやロボットにリプレースされると懸念されている。

第4次産業革命の到来でなくなる仕事は何か?AIにリプレースされずに生き残る仕事は何か?近未来の社会像を予想してみた。


第4次産業革命とは何か?

第4次産業革命により、現在の多くの仕事が失われるという懸念が広がっている。

ところで、第4次産業革命とは何だろうか。人類は18世紀半ばから、今日までに4回の産業革命を経験している。

人類最初の産業革命は1760年代に起きた。それまで手作業に頼っていた製造業の世界に、水力や水蒸気を動力源とする産業機械が導入され、人間の筋肉や手をリプレースした。産業機械は各種の工場に相次いで導入され、モノの大量生産を可能にした。
第1次産業革命は、同時に消費者の大量消費を促し、大量生産と大量消費が同時に進む消費社会を実現させた。

次の産業革命は1890年代に起きた。第2次産業革命の主役は鉄道、電気、通信だ。
鉄道は人の新たな移動手段となり、長距離の移動を可能にすると共に、人口の大量移動を促した。また電気は生活に照明をもたらし、各種の利器を生みだした。通信手段の登場は人のコミュニケーションを広げ、世界を縮める結果となった。

第3次産業革命は1980年代に起きた。第3次産業革命の主役はデジタルだ。
多くのアナログデバイスがパソコンなどにリプレースされ、情報、データ、メディアなどがデジタル化された。デジタル化により情報処理能力が飛躍的に伸び、人の知的活動領域を大きく広げた。

そして今回の第4次産業革命である。今度の産業革命の主役はAI、IoT、ビッグデータだ。中でもAIが今度の産業革命を引っ張るリーダーになるとされている。
AIを搭載したロボットが工場に導入され、自己完結的に判断して最適製造を行う。
AIは金融、医療、サービスなどの分野にも導入され、様々な恩恵をもたらす。そして、我々の生活スタイルも大きく変える可能性がある。


AIが人間の仕事をリプレースする分野

第4次産業革命が与えるインパクトの中で、最も大きいのがAIによる人間の仕事のリプレースだ。
AIを搭載したロボットが工場に導入され、工場労働者の仕事をリプレースするのみならず、完全自動運転技術の確立により、トラック運転手やタクシー運転手も職を失うと見込まれている。

また、金融セクターでは、融資を審査するローンオフィサーがAIに仕事を奪われると見込まれており、資産を管理するアセットマネージャーも同様だ。さらに、会計士、税理士の仕事もAIによってリプレースされる可能性が高いとされている。

このように、AIが多くの人間の仕事をリプレースする事が見込まれているが、すべての仕事がリプレースされてしまうわけではない。
最近オックスフォード大学がAIによってリプレースされる可能性が高い仕事のランキングを発表しているので、それを見てみよう。


第4次産業革命でなくなる仕事は?

オックスフォード大学の調査によると、第4次産業革命の進行により、リプレースされる確率が最も高い仕事が銀行のローンオフィサー、融資担当者だ。
調査ではその確率を98%としているが、ローンオフィサーの仕事は、日本でもすでにAIがリプレースし始めている。

続いて高い確率を示しているのが受付の仕事だ。96%の確率でリプレースされるとしているが、日本でもホテルや店舗などで無人化の動きが既に始まっている。
また、パラリーガルと呼ばれる法律系の仕事もリプレースされるという。実際のところ、現時点でも判例検索などにAIが活用され始めている。

さらには小売店の販売員、運転手、警備員、ファーストフードの店員、バーテンダー、フィナンシャルアドバイザーなども高い確率で仕事を奪われると予想されている。


第4次産業革命で生き残る仕事

一方で、AIによってリプレースされない仕事の筆頭として小学校の教師が挙げられている。
オックスフォード大学では、その確率をわずか0.4%としている。また、同様に医師も、AIによってリプレースされる確率を0.4%としている。

弁護士の仕事もAIがリプレースしにくいとしている。その確率はわずか4%で、弁護士の仕事は当面は人間が行うとしている。
弁護士を補佐するパラリーガルの仕事は94%の確率でAIがリプレースするとしているが、人間の弁護士をAIのパラリーガルが補佐する状態が一般化するということなのだろう。

また、ミュージシャンの仕事が奪われる確率も7%と低い。レポーター・ジャーナリストの仕事も11%だ。日本の公共放送にもAIアナウンサーが登場したが、レポーターの仕事は当面人間が担当する事となるのだろう。

結局のところ、医療、行政、法律、教育、芸術、ジャーナリズムといった領域の仕事の多くは、AIに奪われることはなさそうだ。
過去の産業革命の時がそうであったように、産業革命は人間から仕事を奪うのではなく、人間を人間がやらなくてもよい仕事から解放し、新たな領域へとシフトさせるのだ。

解放された人間は、シフトした領域において、新たな価値を生み出すための活動に専念する事となる。

解放された人間が、果たしてどのような新しい仕事に取り組むようになるのかはわからない。
ただし、情熱や信条といった、極めて人間的な価値を基盤にした仕事をする事になるのは間違いないと筆者は思っている。


<参考・参照元>
How to survive the Fourth Industrial Revolution | World Economic Forum
The fourth industrial revolution is coming – here’s how to thrive - Raconteur
Home > Centre for the Fourth Industrial Revolution | World Economic Forum

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